AdobeのCreative Cloudに含まれるサービスの中で、意外と活用されていないのが「オンラインストレージ」の機能。これは、クラウド上に様々な種類のファイルを保存してブラウザやモバイルアプリからアクセスできると同時に、パソコン内のフォルダとストレージの内容を常に同期できるもので、広く使われている「Dropbox」と似たようなサービスと言える。

CCユーザーには100GBの割り当て容量が!

実は、Creative Cloudを契約しているユーザー(一部のプランを除く)には、100GBというオンラインストレージとしてはかなり豊富な容量が割り当てられている。

AdobeのWebサイト(https://www.adobe.com/jp/creativecloud/compareplans.html#cloud-service)より 2018年1月現在の内容


例えばDropboxの場合、無料で使える容量は2GBとちょっと物足りない。有償の「Plus」を契約すると1TBまで使えるが、月額1,200円と少し高額な上に、オンラインストレージで1TBは多すぎて持て余すという方も少なくないはずだ。

その点、Creative Cloudユーザーなら既に現在の出費内で100GB利用でき、パソコン間のファイル同期や他人との共有など、Dropboxとほぼ同じような使い方ができるCCのオンラインストレージは大変魅力的だ。

速度も大幅に改善

何かと魅力の多いCreative Cloudのオンラインストレージだが、実は以前は同期の速度面でDropboxよりかなり遅く、そのせいで筆者も積極的には利用していなかった。しかし、最近はかなり速度が改善され、画像ファイル程度なら2台のパソコン間で即座に同期されるようになっている。

具体的にどれぐらいの速度か、Dropboxと比較してみた。方法は、筆者の仕事場内でMacBook ProのCreative Cloud Files、Dropbox各フォルダに100MBのムービーファイルをドラッグ&ドロップし、それが同室内のWindowsマシンに同期される(通知が出る)までの時間を計測した。

なお、検証した環境のネット速度は以下のような状況。上り、下り共にそこそこ高速な回線状態だ。

その結果
Dropbox: 36秒
Creative Cloudオンラインストレージ:42秒

という結果になった。

Dropboxの方がやや高速な結果となったが、実際の使用においてはそれ程問題にならないレベルの差と言えるだろう。

このように、Creative Cloudユーザーにとってオンラインストレージはかなり有用なツールとなっている。是非、使い勝手を実際に試してみよう。