大阪の楽器店「Implant4」さんで、お題に沿ったサウンドをシンセで作り投稿する「音フェチ」という素晴らしい企画が開始された。興味深かったので、第1回のお題「納涼」に対し、MINIBRUTEを使って一ネタ作ってみた。


コンセプトとしては、激烈な酷暑である2013年の暑気は風鈴や虫の声といった風流系では太刀打ちできない!灼熱には極寒ということで、全てが凍てついてしまうような「凍結する世界」というイメージでサウンドを作ってみた。

実演動画で紹介している手法は、結構応用範囲が広い。少しパラメータを変えれば、同じ納涼動画でも「線香花火」などが表現可能だ。さらに、今回は用いていないがビットクラッシャー系のエフェクトを組み合わせると、さらに細かな表現が可能になる。「割れる」系の音は素材によってのニュアンスの調整がキモであり、ほんの少し設定を変えただけで大きく印象が変化する、なかなか作りごたえのあるテーマだ。

昨今のアナログシンセのちょっとした盛り上がりも、音作りの面白さへの目覚めを数多くの人に喚起できなければ一過性のもので終わってしまうだろう。今後の長きにわたる日本のシンセサイザー文化の継続のためにも、「音フェチ」の企画は積極的に応援し、また楽しみながら参加したいと思っている。