2016年10月28日、多くのユーザーが待ち望んだ、新型のMacBook Proが発表となった。

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ファンクションキーが廃止され「Touch Bar」が搭載されるなど様々な変化があったが、ある意味一番大きいのはコレ。

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従来モデルにあったUSB、MegaSafe、SD、HDMI、Thunderbolt端子が廃止され、ついにThunderbolt 3(USB Type-C)とヘッドフォン端子の2種類だけになってしまった。先に発売されたiPhone7ではヘッドフォン端子も廃止されたのでMacBook Proも?と半分心配、半分期待したが、結局ギリギリ残ったようだ。

しばらくは色々混乱もあるだろうが、個人的にはこの「統一」は大歓迎。思えば、昔は本当に色々な端子があった…と感慨深くなったので、物置から骨董品を引っ張り出してみた。

1998年製「PowerBook G3」

これは筆者が初めて購入したノートタイプのMac、1998年の「PowerBook G3」(Wallstreet)だ。最初に入った会社(食品系)をやめてクリエイティブな職業につこう!との決心で買った思い出深いマシンなので、いまだに保管してある。

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1998年と言えば、前年にAppleに復帰したスティーブ・ジョブズの指揮で開発された初代iMacが発売された年。そのジョブズも、いまや小学生向けの伝記漫画に出てくる人物だ。

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PowerBook G3(Wallstreet)は、iMacで初採用されたUSB端子をまだ装備しておらず「パソコンに最も端子が多かった時代」を象徴するようなモデルとなっている。どんな端子や拡張ベイなどがあったか、列挙してみよう。

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A.CD-ROMドライブ(拡張ベイ1)
まだDVD自体が珍しい時期で、パソコンのドライブとしてはCD-ROMが一般的だった(読み出し専用で、CD-Rへの書き込みはできない)。この部分は「拡張ベイ」になっており、他のドライブやバッテリーと入れ替えが可能。

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B.PCカードスロット
様々なデバイスを拡張できる、高速な規格のカードを挿入する。筆者は、主にUSB増設カードを入れて使っていた。

C.モジュラージャック
電話線をつなぎ、内蔵のモデムでダイヤルアップ接続を行うポート。

D.フロッピードライブ(拡張ベイ2)
写真ではフロッピードライブを装着しているが、持ち運ぶ際にはここにバッテリーを装着する。

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E.音声出力

F.音声入力

G.電源ポート
専用のACアダプターを接続。RCAピンプラグのような、紛らわしい形状をしている。

H.ADBポート
マウスやキーボードを接続するApple独自規格のポート。

I.モデム・プリンタポート
外付けモデムやプリンターを接続する。音楽用のMIDIインターフェースも、この端子に接続するのが一般的だった。

J.イーサネットポート
LANケーブルの端子形状は一緒だが、規格上の速度は現在の標準の1/100。

K.SCSIポート
主にハードディスクやMOといったドライブ類を増設するポート。数珠つなぎにした末端には「ターミネータ」という部品をつける必要があるなど面倒な仕様だった。

L.S端子
一般的なテレビ等に映像を出力できる端子。

M.VGA端子
現在でも見かける、アナログモニタ用の出力端子。

と、よく我ながらこれだけの種類の端子を使いわけていたものだと感心するやらあきれるやら。

これが18年でこうなった。

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さらに今から18年後、自分が60歳手前になる頃は「そういや昔は、パソコンにケーブルなんかつないでたなあ」と回想するのだろうか(それ以前にパソコンは残っているか?)。是非、その時が来たらまた書いてみたい。