モジュラーシンセを使う上で大量に必要となるのがパッチケーブル。しかし(特に黒の)単色だと味気ない上に、パッチの状態も把握しにくく何かと難儀する。
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ユーロラック系モジュラーで用いるモノラルミニプラグのケーブルは、FiveGオリジナルのものなど一部を除いてカラーバリエーションが豊富なものがなかなか無い。そんな中、KORGからMS-20mini向けに6色カラー入りのパッチケーブルセットが発売されていたので、早速購入してみた。

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この「MS-CABLE-18」は、250mmx12本(各色2本ずつ)、750mmx6本の計18本入り。ちなみに「250mm」の方は、KORGのWebサイトに「(MS-20mini)純正ケーブルと同じ250mm長」と記載されているが、プラグ部の除く長さは約200mmと何故かちょっと短い。

MS-20mini付属と同じケーブルも5本セットで販売されている(「MS-CABLE-YL」)。こちらはプラグ部の除く長さ250mmと記載通り。

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この250mmのケーブルはMS-20miniに付いてきたものをモジュラー全般に使っているが、何かと必要な長さだし、材質も硬すぎずに大変使いやすい。

MS-CABLE-18も材質は同じく良いのだが、やはり「公称250mm」ケーブルはちょっと短い。良いケーブルなので、是非イエローのケーブルと同じにして欲しい(私の買ったロットが変だったのだろうか?)。

ちょっとしたマイナス点はあったものの、6色の配色も大変良いので、パッチングに使った時の見やすさとウキウキ感(これ大事!)は絶大だ。Doepfer A-100上において、黒のケーブルのみを使った場合と、全く同じパッチングで MS-CABLE-18を使った場合を比べてみよう。

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この通り、本当にガラッと印象が変わるのだ。
ちなみに、同じくよく使うフォンのパッチケーブルは、サウンドハウス取り扱いのCLASSIC PRO CPPシリーズがカラフルで良い。

サウンドハウスWebサイトへ

長さは30、45、60、90cmの4種類。是非これのミニプラグ版も発売してほしい。

モジュラーの規模が大きくなると、システム間をつなぐ長いケーブルがほしくなるが、どうせならそっちもカラフルにしたい。

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この写真のケーブル、なかなか良い感じではないだろうか?実はこれ、単体で売っているケーブルではない。

サウンドハウスWebサイトへ

 

力技だが、このマルチケーブルの外側の皮膜を剥いて中のケーブルを取り出したものだ。普通の長いフォンケーブルより細く柔らかいので、パッチングに使う場合でも取り回しがしやすい。

微弱信号の流れるギターのシールドやマイクケーブルに比べ、シンセのパッチケーブルは一定の品質がクリアされていれば音質に対する心配も比較的少ない。是非とも、使うのが楽しくなるようなカラーリングのケーブルがどんどん増えて欲しい。