巷で「ハイレゾ(オーディオ)」という言葉をよく聞くようになって久しい。ハイレゾのオーディオファイルは、従来のCDやMP3等よりもはるかに多くの情報量を含み、レコーディング時のマスターに近い(もしくはマスターそのものの)音質を持っている。

ハイレゾのファイルは、96KHzや192KHzといった高いサンプリングレート(CDは44.1KHz)や、DSDといった全く違う方式で録音されているが、いくら高音質といってもCDと全く別の音になってしまうわけではない。あくまで「音がのびやか」など質感のレベルでの向上に過ぎない。

しかし、実はサンプルレートにより「全く違う音」になってしまうものが存在する。それは、バーチャルアナログなどコンピュータ内でサウンドを生成するタイプのソフトシンセだ。

実証を動画にまとめたので、是非こちらをご覧頂きたい。

いかがだろうか?質感どころの騒ぎではなく、本当に全く違う音になることに驚いた方も多いことだろう。

先頃発表されたRolandの「AIRA」シリーズはサンプルレート96KHzで動作するのがセールスポイントの一つだが、この検証結果をみるとサウンドの質に大きな期待が持てるのではないだろうか。

持っているソフトシンセのポテンシャルを存分に活かしたい人は、是非一度192KHz動作の環境下でソフトシンセを使ってみよう。