「小さくはじめる、21世紀のMoog Modular」2回目は、オシレータとなるmoogerfooger MF-107の波形を検証してみよう。

第1回はコチラ

「MF-107 FreqBox」は、アナログのVCOを中核としたペダル型エフェクター。
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「AUDIO IN」にギターを始めとする様々なソースを入力して、クロスモジュレーションやオシレータシンクを用いた過激なサウンドが作成できる。それと同時に「OSC OUT」からはオシレータの波形がそのまま出力されるので、モジュラーシンセのVCOとしても使えるのだ。
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波形はノブを使って無断階で変更できる。「三角波とノコギリ波の中間」のような微調整も可能。現行のSub PhattyやSub37に近い仕様だ。
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ノブを左に回しきった波形。全体の若干の歪みと、谷の部分の突起が、単純な三角波には無い特徴を出している。
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ノコギリ波の目盛りに合わせた時の波形。やはり特徴的な形状だ。細かいツッコミだが、本体パネルに印刷されているのと左右逆の波形になっている。
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矩形波の目盛りに合わせた時の波形。上辺と底辺がまっ平らで無い所に太さの秘密があるのだろうか。
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目盛りを右に振り切ってパルス幅を狭めた状態。形状も周期ごとに微妙なバラツキがあり、サウンドの単調さ解消に功を奏している。
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これらの微妙な波形の歪みも「Moogらしさ」を出すのに重要なファクターとなる。モジュラー的に使う以外にも、Mini Bruteなど1VCOのシンセにセカンドオシレータとして加えるのも魅力的な選択肢だ。